カンジダ症になったらどんな治療をする?

2020年03月22日

女性にとって膣カンジダはポピュラーな病気のひとつで、ほとんどの女性は生涯中に経験します。膣カンジダの症状の特徴は、性器の周辺や膣の腫れ・痒み・灼熱感・酒粕状のおりもの、などです。ストレス・疲労や他の病気に罹って免疫力が低下すると、カンジダ菌が膣や周辺で繁殖して炎症が起こります。カンジダ症で不快な症状が出たら、治療をすることができます。膣以外にも、口内や食道などで病原体が繁殖して炎症が起こる場合があります。

カンジダ症は、カンジダ菌と呼ばれる真菌(カビの一種)が膣内で増殖すると発症します。病原菌の感染経路には性行為が含まれますが、性交の経験がなくても最初から感染している人も少なくありません。炎症は初めから体の中に棲みついている常在菌が原因で起こるので、潜伏期間から感染経路を特定することは困難です。特に決まった潜伏期間はありませんが、免疫力が低下すると再発します。病原菌は健康な人にたいしては無害な常在菌の一種なので、体内の病原菌を死滅させることはできません。

この感染症の治療薬は、外用薬(塗り薬)と膣錠(坐薬)の2種類があります。いずれの治療薬にも、真菌(カビ)の増殖を抑える抗菌薬が配合されています。外陰部の痒みや痛みにたいしては、塗り薬で治療をします。病院やクリニックで膣カンジダ症と診断されると、抗菌薬が含まれた外用薬が処方されます。口内や食道などの消化器で発症した場合には、抗菌薬が配合された飲み薬を服用して治療します。

女性器の外陰部で炎症を発症した場合には、患部にエンペシドクリームを1日2~3回塗布して治療をします。エンペシドクリームの有効成分は、クロトリマゾールというイミダゾール系の抗真菌薬が配合されています。一般的にカビ(真菌)はエルゴステロールを主成分とする細胞膜を持っていますが、クロトリマゾールはエルゴステロールの生成を阻止することで抗菌効果を発揮します。エンペシドクリームは市販されていて、処方箋がなくても購入できます。

病院やクリニックで受診すると、エンペシドクリームよりも抗菌効果の強いニゾラールクリームが処方されます。ニゾラールクリームの有効成分はケトコナゾールで、エルゴステロールの生成を防ぐことで病原体の増殖を抑えます。ニゾラールクリームの使用方法ですが、1日1回患部に塗布します。ニゾラールクリームは、水虫の治療にも使用されます。

医療機関を利用すると、フロリードクリームが処方される場合もあります。有効成分のフロリードは、真菌(カビ)の細胞膜・細胞壁を破壊することで殺菌作用を持ちます。

ちなみに口内または食道などの消化器官でカンジダ症が発症した場合には、経口薬で治療が行われています。経口薬にもフロリードが含まれていて、食道や口腔内の病原菌にたいして殺菌効果を発揮します。

皮膚の炎症を鎮める目的で、ステロイド剤が使用される場合があります。ステロイドは抗炎症作用があるので痒みや炎症の症状を一時的に抑えることができますが、免疫力が低下するので悪化してしまう恐れがあります。カンジダ症の場合は一時的に炎症を抑えるよりも、病原体を殺菌または増殖を抑える治療が効果的です。