性器ヘルペスにかかる原因や症状とは?

2020年02月22日

性器ヘルペスはクラミジアに次いで日本国内で2番目に多い性病ですが、ほとんどの人は発症しても治療を受けずに自然治癒で対応しています。性器ヘルペスの病原体は単純ヘルペスウイルス(1型または2型)で、一度感染すると体内で潜伏し続けるという性質を持ちます。このため、治癒した後も症状が再発する場合が少なくありません。

1型または2型の単純ヘルペスウイルスによってヘルペスが発症しますが、性器に発症するタイプは主に2型のウイルスです。1型のウイルスも性器に発症する場合がありますが、口内炎を起こすことの方が多いです。1型の単純ヘルペスウイルスは成人までにほとんどの人が感染しますが、感染経路で多いのは飛沫感染(唾液)です。

性器ヘルペスを起こす単純ヘルペスウイルス(2型)の主な感染経路は、性行為です。性器に水疱(水ぶくれ)や潰瘍(びらん)が発症していると、病変部に接触するだけでパートナーにうつってしまいます。発症していなくても感染者の体内で増殖したウイルスが精液などの体液を通して不定期に排出される場合があり、性分泌物に触れて伝染が起こる場合もあります。

性器・口唇ヘルペスは治療しないで放置しても自然治癒しますが、免疫力が弱くなっていると治癒するまで数週間を要する場合があります。治癒するまでの間は強い痛みなどの症状に苦しみ続けることになりますし、他の人にうつしてしまいます。治療薬を服用して積極的に治療をすれば、完治するまでに要する日数を数日程度に短縮することができます。

ヘルペスの病原体はウイルスなので、抗生物質を服用しても増殖を抑えることができません。ヘルペスを治療するためには、抗ウイルス薬が配合された治療薬を服用する必要があります。服用方法は薬の成分ごとに違いがありますが、完治するまで毎日定められた方法で飲み続ける必要があります。

ゾビラックスは世界初のヘルペスの治療薬で、アシクロビルという抗ウイルス薬の有効成分が配合されています。ゾビラックスを服用すれば数日程度で症状が改善されますが、有効成分の血中濃度を維持して抗ウイルス効果を発揮するためには1日5回服用する必要があります。

バルトレックスの有効成分のバラシクロビルはアシクロビルの成分を改良した抗ウイルス薬で、体内で分解されてアシクロビルが生成されます。バルトレックスを服用すると長時間にわたり抗ウイルス薬の血中濃度が維持されるので、服用方法ですが、1回1錠(500mg)を1日2回に分けて5日間毎日飲みます。

バルトレックス以外にも、ファムシクロビルを有効成分とするファムビルという治療薬も開発されています。ファムビルの効果はバルトレックスとほぼ同じですが、腎臓への負担が軽いという特徴があります。ファムビル(250mg錠)の服用方法ですが、1回2錠を1日3回に分けて飲みます。

ヘルペス治療薬は抗ウイルス薬で腸内細菌を殺傷することがないため、抗生物質のように下痢などの消化器系の副作用が出にくいという特徴があります。バルトレックスやファムビルを服用して副作用が出るケースは少ないですが、念のために頭痛・眠気や意識低下・下痢に注意しましょう。