泡状のおりものが出たらトリコモナスの可能性!症状や検査方法とは

2020年04月27日

トリコモナス症は男性と女性の両方で感染して発症する性病ですが、自覚症状が出にくいことから病気に気づかずに放置している人は少なくありません。この病気の原因は生殖器官にトリコモナス原虫と呼ばれる寄生虫が寄生することで、感染すると炎症を発症します。

これの主な感染経路は性行為で、男性がコンドームを着用しないと容易に伝染します。病原体は水分があれば体外でも一定期間にわたり生き続けることができるので、感染者が使用した直後のタオルを共有するなどして伝染が起こる場合もあります。ただし、性行為以外の感染経路で伝染が起こるケースは稀です。

男性がトリコモナスに感染すると、10日前後の潜伏期間を経た後に前立腺炎などを発症します。発症しても強い痛みなどを感じることがないため、気づかない間に他の人に伝染させてしまう恐れがあります。

女性が感染すると、数週間~数ヶ月もの潜伏期間の後に膣などで炎症が起こります。発症しても痛みなどの自覚症状が出ない人がほとんどですが、泡状でサラサラしたおりものが大量に排出されます。泡状で悪臭の強いおりものが大量に出た場合には、トリコモナス症が強く疑われます。

女性が性器クラミジアや淋病を発症した場合でも、臭いの強いおりものが大量に出る場合があります。性器クラミジアや淋病を発症した時のおりものは、酒粕状で粘性が高いという特徴があります。おりものの様子を見れば、クラミジアなどの他の性病とトリコモナス症を見分けることができます。ただし他の病気でも似たような分泌物が出る場合があるので、治療を開始する前に検査を受けて原因を調べる必要があります。

トリコモナス症は発症しても男女ともに自覚症状が出にくいので、少しでも異変を感じたり感染が疑われる性行為をしたら検査を受けることが大切です。病院や性病クリニックで診察を受けて検査を受ける場合には、男性は尿や性分泌物を採取して光学顕微鏡で病原体の有無を調べます。女性の場合は綿棒で膣分泌物(おりもの)を採取して、病原体を直接観察して検査が行われます。

検査キットを利用する場合には、自分で操作して尿(男性)またはおりものを採取して検査機関に郵送します。検査キットには説明書が同封されていますし、メーカーによっては動画投稿サイトで操作方法を説明した動画が用意されています。

トリコモナスに感染した場合は自然治癒することがないため、治療して体内の病原体を完全に排除する必要があります。トリコモナスの治療薬には飲み薬または膣錠(坐薬)があり、いずれも抗菌薬が配合されています。

男性や妊娠していない女性患者は、フラジール内服錠(250mg)という治療薬を服用します。服用方法ですが、1回1錠を1日あたり2回飲みます。治療期間は10日間で、症状が改善されても体内の病原体を排除するために最後まで薬を飲み続ける必要があります。妊娠中の女性はフラジール内服錠を服用することができないので、膣錠(坐薬)で治療が行われます。

フラジール内服錠を服用することでトリコモナス症を完治させることができますが、治癒しても病原体に対する免疫を獲得することができません。そのため、完治した後も再び感染すると症状が再発します。治療後にパートナーの間でピンポン感染を起こす場合があるので、感染が発覚したらパートナーと一緒に治療を受けて完治させる必要があります。